高知県の代表的宝石「コーラル(珊瑚、さんご)」

2014年7月10日

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鉱物ではありませんが、宝飾品やジュエリーにも使用される、海中の微生物によって作られる「コーラル(珊瑚、さんご)

白、ピンク、赤など、それぞれが個性的なカラーがあり、大変貴重なコーラルは、
世界中の皇帝や貴族、権力者をも魅了し、富や権力の象徴でもありました。

またコーラルは、赤い色が生命力につながり、さまざまな災難や、病気から身を守る
「魔除け」「厄除け」のお守りであると共に、幸運を招くとも言われ、
古代ギリシャ・ローマ時代から数多く使用されてきました。

イギリス王室では、王女が誕生してから一年間は、
サンゴのネックレスをお守りとしてベッドに付けており、
アン王女は安産のお守りとして、コーラルを身につけて産室に入られたそうです。

日本でも、仏教の七宝であるサンゴ(珊瑚)を魔除けに使用したり、
明治時代に国内サンゴが始めて発見された高知県の幡多地域では、
お守りとして幼児の手首にサンゴのブレスレットをつけて、サンゴが汗で曇る性質を利用して親が発熱に気づいたそうです。

明治初期に高知県で国内サンゴが発見されるまでは、地中海で採れる地中海サンゴだけでした。

高知県でのサンゴの漁場は、東側の室戸地域と西側の幡多地域でしたが、
評価は二分されていたそうです。

当時の室戸地域のものは、上質ではない赤サンゴが多く、
一方、幡多地域のものは「桃色サンゴ」で、品質も良質と評価されました。

サンゴの色の好みは、東西や時代によって変わりますが、
明治時代の人気は、赤サンゴよりも桃色サンゴが好まれていたようです。

世界中で好まれる「コーラル(珊瑚、さんご)」

女の子が生まれたならば、
お守りや出産祝いとして、ピンクコーラルを選んでみてはいかがでしょうか(^^)

パワーストーン ヒラオカ宝石
平岡伸昭