良い天然石とは何か|創業50年で私がたどり着いた答え

「良い天然石って、どんな石ですか?」

創業50年の天然石アクセサリー専門店を営む中で、この質問を何度もいただいてきました。

「透明な石ほど良いのですか?」

「高価な天然石の方が良い石ですか?」

「傷がない方が価値がありますか?」

私は東京の宝石輸入卸専門商社で7年間勤務し、

  • インド
  • タイ
  • イスラエル
  • ベルギー
  • ドイツ
  • アメリカ
  • スリランカ
  • 香港
  • 中国

などで宝石や天然石の買付を経験しました。

現在は創業50年を迎えたヒラオカ宝石で20年以上インターネット通販を続け、20,000件以上のお客様とのご縁をいただいています。

今日は、

「良い天然石とは何か。」

50年間、天然石を見続けてきた中で、私がたどり着いた答えを書いてみたいと思います。


良い天然石とは何か|創業50年で私がたどり着いた答え

私の答えは、

「品質が良い天然石」と「その人にとって良い天然石」は、必ずしも同じではありません。

もちろん、
宝石学では、

透明度。

色。

テリ。

希少性。

加工の美しさ。

こうした品質を評価します。

私自身も、GIA G.G.(米国宝石学会 宝石鑑定士)として、その基準を学んできました。

しかし、
創業50年、多くのお客様と接してきて感じるのは、

「この石が好きです。」

そう言って笑顔になる天然石こそ、その方にとって一番良い天然石なのではないかということです。


なぜ私がこの話をできるのか

天然石の海外買付時の写真

私は東京の宝石輸入卸専門商社で7年間勤務し、
原産国や研磨地で宝石や天然石の買付を経験しました。

品質を見極めることも仕事でした。

現在は、

  • GIA G.G.(米国宝石学会 宝石鑑定士)
  • ジュエリーコーディネーター
  • カラーコーディネーター

として天然石に携わっています。

でも、
私が本当に学んだことは、

教科書ではなく、

お客様からでした。


若い頃の私は「品質」がすべてだと思っていました

ルーペを使って天然石のインクルージョンをチェック

若い頃は、

透明度。

色。

インクルージョン(内包物)

そうした品質ばかりを見ていました。

もちろん、
今でも品質は大切です。

でも、
経験を重ねるうちに、
あることに気づきました。

品質が一番良い天然石が、一番愛されるとは限らない。

ということです。


20,000件以上のお客様が教えてくださったこと

長年ご愛用いただいているブレスレット

修理に来るブレスレット。

ゴム交換に来るブレスレット。

どれも、
最高品質というわけではありません。

でも、
どれも、
とても大切にされていました。

「この石を見ると元気が出るんです。」

「このブレスレットと一緒に頑張ってきました。」

私は、
そういう言葉をたくさん聞いてきました。

そのたびに思います。

良い天然石とは、長く大切にされる天然石でもある。

と。


海外で見た「価値」の違い

海外買付け時の写真

海外でも、
高価な天然石はたくさんありました。

でも、
現地の方が大切にしていたのは、
値段ではありませんでした。

家族から譲り受けた天然石。

結婚祝いの天然石。

人生の節目に買った天然石。

そこには、
値段では測れない価値がありました。

私はその文化から、

「価値」と「価格」は違うことを教えてもらいました。


私が天然石を選ぶ時、一番見ていること

「平岡さんは、一番何を見て石を選びますか?」

そう聞かれることがあります。

品質も見ます。

耐久性も見ます。

色も見ます。

でも、
最後に見るのは、

「この天然石をお客様は好きになってくださるだろうか。」

ということです。

その方が、
何年も大切に身に着けてくださる姿を想像できる天然石。

私は、それが良い天然石だと思っています。


よくある質問(FAQ)

Q. 良い天然石とは、高価な天然石のことですか?

価格と価値は必ずしも同じではありません。品質は大切ですが、ご自身が長く大切にしたいと思える天然石も、とても価値があります。

Q. クラックやインクルージョンがある天然石は悪い石ですか?

天然石には自然が生み出した個性があります。種類によっては、それが天然の証でもあります。

Q. 品質が良い天然石の見分け方はありますか?

透明度や色、加工状態などを見る方法がありますが、石の種類によって基準は異なります。

Q. 初心者は何を基準に選べばいいですか?

品質だけでなく、「この石が好き」と感じる気持ちも大切にしてください。

Q. 一番大切なことは何ですか?

品質を知ることと同じくらい、ご自身がその天然石を大切に思えることです。


まとめ|50年間で私が学んだ「良い天然石」

創業50年。

世界各国で天然石を見てきました。

20,000件以上のお客様と出会いました。

その中で、
私がたどり着いた答えがあります。

品質が良い天然石は、確かに素晴らしい天然石です。

でも、

その方が心から大切に思える天然石こそ、その方にとって一番良い天然石なのだと思います。

だから私は、

「一番高い石を選んでください。」

とは言いません。

その代わり、
これからもこうお伝えしたいと思っています。

「あなたが好きになれる天然石を選んでください。」

それが、50年間で天然石から教えてもらった、一番大切なことです。