GIA宝石鑑定士が教える天然石の見分け方|本物と偽物を見分けるポイントとは?

2026年6月17日

インドやタイなど海外で宝石・天然石の買付を行っていた頃の様子。

「この天然石は本物ですか?」

天然石アクセサリー専門店を運営していると、お客様からよくいただくご質問です。

近年はインターネット通販やフリマアプリの普及により、天然石を購入しやすくなりました。

その一方で、

・天然石と書かれているけれど本物なの?
・偽物はあるの?
・自分で見分けられるの?

という不安を感じる方も増えています。

私はGIA G.G.(米国宝石学会 宝石鑑定士)の資格を持ち、東京の宝石輸入卸専門商社で7年間勤務した後、天然石アクセサリー専門店「ヒラオカ宝石」の代表として20年以上天然石に携わってきました。

この記事では、天然石業界の現場を見てきた立場から、本物と偽物を見分けるポイントについて分かりやすく解説します。


結論|天然石の見分けはプロでも難しい場合がある

まず最初にお伝えしたいことがあります。

それは、

天然石の真贋判定はプロでも難しい場合がある

ということです。

インターネット上では、

「冷たいから本物」
「重いから本物」
「傷があるから本物」

といった情報を見かけます。

しかし実際には、それだけで判断することはできません。

天然石には、

・天然石
・人工石
・ガラス
・樹脂製品
・着色石
・加熱処理石

など様々な種類があります。

そのため、一つの特徴だけで判断するのは危険です。


なぜ私がこの話をできるのか

中国・広州で天然石や宝石の買付を行っていた頃の様子。

私は東京の宝石輸入卸専門商社勤務時代に、

・インド
・タイ
・イスラエル
・ベルギー
・アメリカ
・スリランカ
・香港
・中国

などで宝石や天然石の買付を行ってきました。

現地の市場では実際に天然石だけでなく、人工石や処理石も数多く流通しています。

また現在は天然石アクセサリー専門店として20年以上お客様と向き合ってきました。
その経験からお伝えできることがあります。


天然石市場にはどのようなものが流通しているのか

中国・広州茘湾広場(リーワンプラザ・Liwan Plaza)で積み上げられた研磨済み天然石

天然石市場では大きく分けると次のようなものがあります。

天然石

自然界で形成された石です。
水晶やアメジストなどが代表例です。

処理石

天然石に着色や加熱などの処理を施したものです。
天然石業界では一般的に流通しています。

人工石

工場で製造された石です。
見た目が天然石に非常によく似ているものもあります。

ガラス製品

天然石として販売されているケースもあります。
特に透明系の石は見分けが難しい場合があります。


ご家庭でも確認できる天然石のチェックポイント

内包物を確認する

水晶の中に鉱物が入り込み、まるで庭園や自然風景を閉じ込めたように見えるガーデンクォーツ(庭園水晶)

天然石には、

・クラック
・内包物
・色ムラ

などが見られることがあります。

ただし、

「内包物がある=本物」

ではありません。

人工的に再現された製品もあります。


色が不自然に均一ではないか

太陽のような明るい輝きと温かみを感じさせるサンストーン(日長石)

天然石は自然が生み出したものです。

完全に均一な色合いよりも、多少の濃淡が見られることが多いです。


価格が極端に安すぎないか

天然石は採掘、加工、輸送などにコストがかかります。

市場価格とかけ離れた価格の商品は慎重に確認することをおすすめします。


実は「本物か偽物か」より大切なこと

ここで少し意外なお話をします。

私は長年天然石に携わってきましたが、

お客様にとって本当に大切なのは、

「本物か偽物か」だけではない

と感じています。

なぜなら、

天然石を購入される方の多くは、

・お守りとして
・記念として
・大切な人への贈り物として

選ばれているからです。

そのため、

安心して購入できるお店かどうか

という点も非常に重要だと思っています。


信頼できる天然石ショップの見分け方

ヒラオカ宝石店舗

次の項目を確認してみてください。

運営者情報が明確

会社名や所在地が分かる。

長年の実績がある

創業年数や運営歴が確認できる。

商品説明が詳しい

品質や特徴について説明されている。

購入後のサポートがある

修理や相談に対応している。


GIA宝石鑑定士としての見解

天然石の真贋判定は簡単ではありません。

だからこそ、

「石だけを見る」のではなく、

「販売している人やお店を見る」

ことが大切です。

実際に私自身も仕入れの際には、

石だけでなく仕入先との信頼関係を重視しています。

天然石選びも同じだと思います。


よくある質問(FAQ)

Q. 天然石に偽物はありますか?

人工石やガラス製品などが流通しています。

Q. 冷たければ本物ですか?

それだけでは判断できません。

Q. 傷やクラックがあれば本物ですか?

判断材料の一つですが、それだけでは判定できません。

Q. 通販で天然石を買っても大丈夫ですか?

信頼できる専門店であれば問題ありません。

Q. 一般の人でも見分けられますか?

ある程度の確認はできますが、正確な判定は専門知識や検査機器が必要になる場合があります。


まとめ|天然石は「石」だけでなく「お店」も見て選ぼう

天然石の見分け方にはさまざまな情報があります。

しかし実際には、プロでも難しいケースがあります。

だからこそ、

「本物かどうか」だけでなく、「誰が販売しているか」も確認することが大切です。

天然石との良いご縁を見つけるために、信頼できるお店選びを心掛けていただければと思います。


【この記事を書いた人】
ヒラオカ宝石(有限会社BESTIMO)
代表取締役 平岡 伸昭

天然石アクセサリー専門店「ヒラオカ宝石」二代目代表。

創業者である父・平岡敬三から事業を引き継ぎ、創業50年を迎えた現在も「お客様に喜んでいただくこと」を大切にしながら、天然石アクセサリーの販売と情報発信を行っています。

高知県須崎市という地方都市から全国へ向けてインターネット通販を展開し、多くのお客様とのご縁をいただいてきました。

映画『ミステリと言う勿れ』では天然石アクセサリーの監修を担当。また、全国の経営者やネットショップ運営者との交流を通じて学び続けています。

このブログでは、天然石の知識だけでなく、創業50年の商いから学んだこと、お客様との出会い、人生を前向きにするヒントなども交えながらお届けしています。

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